脳室周囲白質軟化症(PVL)の鍼灸治療

脳質周囲白質軟化症(PVL)、脳性麻痺(CP)、列脳症

座位や歩行などの運動の遅れや言葉の遅れを改善し、成長と発達を促進します。

患者様の画像

堂島針灸接骨院には脳室周囲白質軟化症(PVL)に悩む多くの患者様が来院されております。
「真頭皮針(しんとうひしん)療法」で、一人でも多くの患者様が笑顔になっていただけるよう、スタッフ一同、真心をもってお手伝いさせていただきます。

脳室周囲白質軟化症(PVL)について

脳室周囲白質軟化症(PVL)とは 脳の「脳室周囲白質」という所が出生前に何かしらの原因で虚血状態になり、局所的に壊死してしまう疾患です。
病巣の場所により、上肢や下肢の麻痺などの運動障害が発現します。
在胎32週以下の早産児に多くみられます。早産期の脳性麻痺の主な原因のひとつになっています。

脳室周囲白質軟化症(PVL)の原因

・出生前~周産期に低酸素や仮死、出血などにより、脳が虚血状態になることが原因です。
・早産児や低出生体重児(未熟児)は脳血管の発達が未熟で、特に脳室周囲は虚血状態になり易いところです。
脳室周囲白質部分には、上肢や下肢などの運動神経が存在しているところで、障害を受けると上肢や下肢などの麻痺を引き起こします。

脳室周囲白質軟化症(PVL)の初期症状

障害される神経線維の量によって脳室周囲白質軟化症(PVL)の重症度も変わります。
出生後すぐは、無症状のことが多いですが、成長するにつれて「首すわり」が遅れたり、上肢や下肢に緊張性(硬い)や弛緩性(やわらかい)の麻痺が出現します。

初期症状の画像

脳室に近い部位には足のfa運動をつかさどる神経線維が在る為、足から症状が表れてくることが多いです。
筋肉が緊張して動かしにくくなり、つま先立ちのようになり(尖足) 歩行しにくくなります。

脳の障害の範囲によっては、軽い症例では大きな麻痺も出ない場合もあり、歩くこともでき足の関節が硬い・・くらいのものから、重症例では四肢麻痺になる事もあります。
障害部位が広いと言語障害や精神面での遅れや視覚障害を伴う事があります。

脳室周囲白質軟化症(PVL)の検査方法

頭部エコーやMRIで脳室周囲白質部分に病変を見つけます。

脳室周囲白質軟化症(PVL)の治療方法

西洋医学では、根本的な治療法は現在の所ありません。
運動麻痺に対して、PT(理学療法)やOT(作業療法)によるリハビリや緊張を弛めるためにボトックス注射、手術(筋腱解離手術)などがあります。

脳室周囲白質軟化症(PVL)に対する当院の鍼灸治療と関節「可動域」改善法(JO)

脳室周囲白質軟化症(PVL)とは、脳の「脳室周囲白質」という部分が出生時に何らかの原因で虚血状態となり局所的に壊死してしまう疾患です。

当院では、症状が出ている運動・言語・視覚などを司る脳の領域に刺激を注入し、破壊されてしまった神経細胞の周りの細胞を当院の「真頭皮針(しんとうひしん)療法」で活性化させることにより、代償作用が働き、神経回路の発達を促します。同時に麻痺が出ている上肢や下肢に対しても刺激を入れて緊張を和らげ、多くの感覚や運動能力を高め成長を促すように治療していきます。
併用で「関節「可動域」改善法(JO)」を受けていただくことで、相乗効果が期待できます。

[関節「可動域」改善法(JO)とは]

お一人お一人のお身体の状態を丁寧に確認し、マッサージやストレッチなどの徒手療法を用いたり、運動器具を使い体の動きをつける施術です。 あらゆる感覚を刺激することは、脳から脊髄への神経刺激を伝達し、硬くなっている筋肉や腱を緩め、関節の可動域を広げ、日常生活の動作が行いやすくなるよう導きます。

また、当院では脳室周囲白質軟化症(PVL)の早期治療をおすすめしております。
生後40日から施術を受けていただけますのでご相談ください。

【真頭皮針治療風景】
PVL鍼灸治療の画像

【関節「可動域」改善法(JO)治療風景】
PVL治療の画像

脳室周囲白質軟化症(PVL)による体の緊張は、成長(筋肉の成長)と共に強くなってきますので、「真頭皮針」や「JO」を継続して治療することにより、座位や歩行の遅れや言葉の遅れを改善し、進行していく緊張を低下させ柔軟性を高めます。

「子供に鍼灸治療を受けさせるのは怖い・・」と思われる親御様も多いと思いますが、鍼は注射針のような太い針ではなく、髪の毛ほどの極、細い針を使用します。小鳥がえさを啄むくらいの痛みです。

もちろん効果の改善状態は人によって様々ですので、初診の際にはお一人お一人の状態を良くお聞きし、丁寧なカウンセリングを行い、症状にあった治療計画をご説明させていただきます。
子供の成長を願い、私達と一緒に脳室周囲白質軟化症(PVL)の治療を行ってきましょう!

よくある問合せ

Q. 生後いつ頃から治療可能でしょうか?

A.当院では生後40日から治療可能です。

最初のうちは刺さない針治療「小児はり」から開始し、1才をめどに、徐々に刺す針治療「小児鍼灸」に移行していきます(個人差がありますのでご相談ください)

Q. 現状ではPVLの症状は見られないのですが、治療を開始するタイミング等あるのでしょうか?

A.診断され、なるべく早い時期から治療を開始した方がよいと考えております。

通院の頻度などは個人差がありますのでご相談ください。

Q. 病院が苦手で、泣いて暴れる子でも、治療できますか?

A.はい、できます。お子様は初めての場所に不安でいっぱいなので、泣いて暴れる子がほとんどです。

その際、針が抜けたり深く刺さってしまうと危険なので、安全のためにゴム製のやわらかいベルトで手足を固定したり、親御様にお子様のお身体を抑えていただくことをお願いする場合がございます。

※体質や出ている症状に個人差があるように治療経過にも個人差があります。
※進行悪化を防ぐためには、できるだけ早い受診をおすすめ致します。
※治療開始から連続の治療は免疫ができ、脳神経により良い効果をあたえます。
※進行悪化を防ぎ日常生活動作など症状の改善が目的です。
※カウンセリングも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

数多くの治療例を掲載しておりますので、ご参考いただき、お気軽にご相談くださいますようお願いします。

堂島針灸接骨院の脳室周囲白質軟化症(PVL)に対する治療法 ※症状により内容は異なります

[真頭皮針療法]
  • 中医学に基づいた「経絡」と大脳生理学に基づいた「核点(ツボ)」による鍼灸治療
  • 小児はり(お子様のご年齢やお身体によっては小児はり(刺さないはり治療)からスタートします)
  • お灸(ツボを温めることで効果を促す)
  • 吸い玉療法(硬くなった全身の緊張を和らげほぐす)
  • 置き針(持続的に刺激を与えることにより効果を促す)
  • 個人に合わせた養生の指導(生活習慣・食事内容・適切な運動などをご提案)
[関節「可動域」改善法(JO)]
  • ストレッチ(固縮した筋肉を伸ばす)
  • 温熱療法(血流が悪くなることにより冷えが生じるのを防ぐ)
  • 超音波療法(深部まで刺激する微細な振動により筋肉硬縮を緩和)
  • 個人に合わせた運動指導(筋力低下を防ぐための運動をご提案)

これらを組み合わせ個人個人に合ったプログラムを提案します。

私たちの思い

近頃は、生後間もなくからお問合わせをいただき、早期に治療を開始される方が増えてきました。
(1才までは小児はりから治療開始します)
まだ、脳が未熟なうちから脳神経や身体の運動神経に刺激を与えます。
残念ながら生後、脳室周囲白質軟化症(PVL)と診断されたほとんどのお子様に何らかしら症状は必ず出ています。

でも、お子様の発育には可能性がありますので、それを信じて治療させていただいています。
幼稚園~小学校~と、同年代の子供たちと同じような生活ができるよう、少しでも発達の遅れたお子様の成長を促せるよう、一生懸命向き合い治療させていただきます。
お子様の笑顔を見るために、一緒にがんばりましょう!

もちろん効果の改善状態は人によって様々ですので、初診の際にはお一人お一人の状態を良くお聞きし、丁寧なカウンセリングを行い、PVLの症状にあった鍼による治療計画をご説明させていただきます。どんな小さなことでもご相談ください。

脳室周囲白質軟化症(PVL)改善例(患者様の声)

お母さまからのお手紙をいただきました

M・O様 3才 男児

こちらに通い始めて約8ヶ月が経ちました。集中治療+関節のセットを月4回受けています。遠方に住んでおり、正直通うのは大変ですが、効果を実感しています。初めて伺ったころは、ハイハイとつかまり立ち、言葉に関しては理解しているものの、何も出ていませんでした。現在はよく歩き、よく踊り、一番驚いたのは言葉です。「ママ~つめたいおちゃちょーだい」「もうおうちかえる?」のように3、4語話すようになりました。走っては笑顔で「ママ、〇〇(名前)はやい?」と聞いてきます。本当に嬉しいです。ひらがな、アルファベット、数字もあっという間に覚え、記憶力は実年齢以上だと思います。

患者様の声の画像

鍼だけではなく関節マッサージが素晴らしいと感じていて、どこの病院、リハビリでも、PVLにしてはずいぶん柔らかくて良い状態だと言われています。以前は、歩き始めたら足首もしっかり固定する装具が必要になるだろうと言われていましたが、走り始めた現在は、インソールのみですんでいます。

3歳ちょうどの発達検査では、運動姿勢DQ46、認知適応DQ77、言語社会DQ91で、現在もどんどん伸びていると思います。鍼治療は子どもにとって、決して楽しいものではありませんが、先生達がそれをしっかり理解して治療して下さり、親の気持ちも汲み取って下さいます。受付の方含め、本当に雰囲気の良い治療院です。これからもよろしくお願い致します。

お母さまからのお手紙をいただきました

田原秀幸(仮名)3才 男児

息子は早産で生まれ 脳室周囲白質軟化症(PVL)と診断されました。
生後半年から発達の遅れが目立ち始め、目線が合わない・寝返りができない・・等 そのころからこちらの堂島針灸接骨院でお世話になり始めました。

患者様の声の画像

治療を始めてすぐに効果を感じたのは目線!
しっかりと目が合うようになり、斜視もなくなりました。
それからは表情もすごく豊かになりました。

今は2週間に1度のペースで治療に通っていますが、継続的に通い続けたいと思います。
現在2才10か月。つかまり立ち・つたい歩き・歩行器(PCM)での移動。
おしゃべりは健常児と同等♪ 認知は1才半程度です。

担当者からのメッセージ

初めて秀幸君に会ったのは生後11か月の時でした。定頸(首すわり)もまだで、身体の緊張も強く後ろに反らし、筋肉も少なく体幹はふにゃふにゃでした。下肢の緊張が強く両下肢はXにねじれるので足の間にタオルを挟み、ベルトで固定して治療を開始しました。

斜視もきつく目が合わずボーっとした状態。
1週間に1回の治療開始とともに、定頸~座位保持~喃語~単語・・と、どんどんできることが増えてきました!もうすぐ3歳!とてもしっかり、頑張って歩いてきてくれます。(今後の課題は、足関節と膝がもう少ししっかりとなるよう)おしゃべりも、こちらがびっくりするような会話の返しをしてきます。(もちろん大阪弁ですが(笑)ボトックス注射を先日されましたが、経過はいい感じで西洋医学と鍼治療をうまく取り入れ、秀幸君の成長を促進していると思います。
もうすぐお兄ちゃんになる秀幸君・・これからも鍼治療とリハビリをがんばって、できることを増やしていこうね♡

脳室周囲白質軟化症(PVL) 最新の症例/患者様の声

※体質や出ている症状に個人差があるように治療経過にも個人差があります。
※進行悪化を防ぐためには、できるだけ早い受診をおすすめ致します。
※治療開始から連続の治療は免疫ができ、脳神経により良い効果をあたえます。
※進行悪化を防ぎ日常生活動作など症状の改善が目的です。
※カウンセリングも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

よくある質問(脳室周囲白質軟化症(PVL))

Q早産で生まれNICU入院し、退院時のMRIでPVLと診断されました。早期治療をした方がいいのでしょうか?

A

お子様の脳はこれからも発育していきますので、将来、少しでも障がいが残らないように早期治療開始されることをお勧めいたします。1歳をめどに「真頭皮針」が開始可能ですが、1歳未満のお子様は「小児はり(刺さない鍼治療)」から施術可能です。

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