患者様の声【症状別】

くるぶし付近の痛み(40代 男性)

カテゴリ:腰・臀部・膝・下肢の症状

2日前にフルマラソンを走り、なんとか完走したものの足の痛みがとれないと来院されました。

お話をお伺いすると「外くるぶしのやや下方が痛む」そうで、歩行は出来るが痛みがある状態でした。

そこで、徒手検査を行うと腓骨筋の収縮時に痛みがありました
このような痛みはランナーに多く見られますが、原因は腓骨筋の走行に関係があります

腓骨筋は下腿の外側を走り、外くるぶしの後方を通って腓骨筋滑車という骨の隆起に引っ掛かり方向を変え、足の外側に付着します。

このような走行をすることにより、腓骨筋は足のバランスにおいて重要な働きをすることができるのですが、マラソンなどで繰り返し負荷がかかることにより、腓骨筋滑車に腱が擦れ痛みが出ることがあります。

触診をすると、やはり痛い方の足の腓骨筋は強く張っていました。

治療としては、まず安静が第一ですが、腓骨筋を緩めることにより負傷部の負担は軽減されますので、しっかりと緊張をほぐすようにします。その後、炎症が起きている部分には超音波療法を行い腱の回復を促し、最後に腓骨筋をサポートするテーピングを行いました。

治療後は歩行時の痛みも少し和らぎ、歩きやすくなったようでした

その後数回治療を続け、完全に痛みが取れたところで治療終了としました。

 

マラソンなどでは足に様々な痛みが出ることがありますが、原因もまた多岐にわたります。ランナーのみなさまの悩み、是非ご相談ください。

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